警察庁の米田長官は、全国の警察本部長を集めた会議で、ストーカー事件について凶悪事件に発展する兆候を把握した場合は、初めから最悪の事態を想定して被害者の安全を確保するよう指示しました。 東京・千代田区で開かれた会議には、全国の警察本部長などおよそ150人が出席しました。 この中で警察庁の米田長官は、ストーカー事件では犯人が強い殺意を持っているケースもあるとして「警告や禁止命令が犯行の阻止に十分な有効性を持たない場合がある」と指摘しました。 そのうえで、凶悪事件に発展する兆候を把握した場合は「直ちに被害者の安全を確保し、早急に犯行が不可能な状態を作り上げなければならない」と述べ、段階を踏んで対処のレベルを上げるのではなく、初めから最悪の事態を想定して対応するよう指示しました。 今月8日に東京・三鷹市で起きたストーカー殺人事件では、警察署に相談が寄せられた数時間後に女子高校生が殺害され、対応に問