関西空港で一夜を明かす利用客が増えている。 関空を拠点に昨年3月に就航した格安航空会社(LCC)「ピーチ・アビエーション」が、空港へのバスや電車が少ない早朝も運航するなどしているためで、1日平均80人と前年比で5倍以上に。 就航から1年。周辺のホテルには、ピーチの利用客を当て込んだ動きも出ている。 旅客便の離着陸が終わった午前0時過ぎ。ひっそりした関空ターミナルに、高校3年の男子(18)(福岡市)がギターを抱えてやって来た。大阪でライブをした帰りで、7時間後の便に乗るという。「朝、来ても時間ギリギリになる。乗り遅れたら困るから、ここで1泊します」と、待合のベンチに横になった。 近くで本を読んでいた女性会社員(25)(京都市)は、旅先の沖縄からの到着が遅れて帰る手段がなくなったといい、「しんどいけど朝まで待ちます」。 新関空会社によると、1月に空港で夜を明かした旅行客は1日平均80