ところでここ数ヶ月、数学とプログラミングの勉強を進めている。なぜそうなっているのかを振り返ってみよう。去年の秋頃、デレク・ジャーマンの「ウィトゲンシュタイン」を見直していて、それから数週間ウィトゲンシュタインの関連書をいろいろと読んでいた。高校時代にウィトゲンシュタインと出会ってから彼は私の中での最重要人物である。なぜ彼に惹かれるのかを説明するにはまだ言葉が足りないが、彼がゲイであること、そして治癒としての哲学を探求していたことが大きなキーワードだろう。私は彼のそういった洗練されたサイケデリックな感性に共鳴している。 デレク・ジャーマンの映画を見るちょっと前、スーザン・ソンタグの「キャンプ」をリサーチしていた。それにもキッカケがある。それは「括弧の意味論」という本を読んだことだ。ある日書店で「見知らぬものと出会う: ファースト・コンタクトの相互行為論 」という本を見つけた。SFとコミュニケ