人は逃げ道が無いと感じた時、命を絶つと言われている。日本では会社員が一度レールを外れると、以前のポジションまで回復するのが難しくなる。日本における労働市場の流動性の低さは人を自殺に追い詰める一因になっている。 いくらポジションの回復が難しくとも、命を絶つぐらいなら会社を辞め、環境を変えれば良いというのは正論である。しかし、自殺に至るまで自分自身を追い詰めてしまう人は通常、正常な判断ができなくなっている。したがって、正常な判断が出来なくなってしまう前に、逃げ道を明確に、具体的に作っておくことの方が大事かと思う。 逃げ道が「会社を辞める」といった最初の手続きだけでは、いざ追い詰められた時も、将来に対する不安の方が大きくなってしまう。会社を辞めてからを含め、順序立てて具体的に決め、できれば辞める前に作っておいた方が良いだろう。仕事を辞めたいと思うまで追い詰められた時のために、フルタイムの労働から