「ポール・マッカートニーの自伝的インタビュー集……って、熱心なファン向けでしょ」 と思われる方も少なくないはずです。でも、生き馬の目を抜く音楽ビジネス界のトップに50年以上君臨する男が、同郷の後輩にフランクに語った打ち明け話と考えるとどうでしょう。ほんの少しでも興味がわいたらば、この続きを読んでみてください。「レット・イット・ビー」と「ヘイ・ジュード」しか知らない? まったく問題なしです。 悩み、迷う生々しい己の姿をポール自らが語る 本書は、元ビートルズにして言わずもがなの有名ミュージシャンのインタビュー集ですから、ロックンロール・ライフの真実、酸いも甘いもかみ分けた業界裏話の類は抜群におもしろい。音楽ファン必読です。ところが、仮にそうした部分をすべて除いたとしても、本書の魅力はなくなりません。 その魅力とは、ひとりの人間(職業人)として、半世紀に及ぶ活動の中で迷い、悩み、決断を繰り返しな
![ポール・マッカートニーの“ビジネス書”です](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/33d5ee6922ddbc64e9d6ef80126315265b545bcc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkei.com%2Fatcl%2Fbook%2F15%2F233582%2F072100023%2Ffb.jpg)