(CNN) 世界で10人中1人が運動不足に起因する疾患のために死亡しているという調査結果が、ロンドン五輪を前に英医学誌ランセットに発表された。運動不足は喫煙や肥満に匹敵する危険要因だとして、各国の厚生当局に対応を求めている。 ハーバード大学の研究チームによれば、運動が不足すると冠動脈性心疾患や2型糖尿病、結腸がん、乳がんの死者が増え、2008年の死者は世界で530万人を超えた。運動不足の割合を世界で10~20%減らすことができれば、年間の死者数は50万~130万人減少し、世界の平均余命は1年近く延びると試算している。 世界平均でみると、成人の3分の1、青少年の約80%で運動不足による疾患の危険が高まっており、心疾患や糖尿病、特定のがんにかかる危険が20~30%高まっている成人は15億人に上るという。 運動不足の程度は国によって大きな差があることも判明した。運動不足の程度が最も低かったのはバ