JR東日本は4月27日、2022年度の設備投資計画を発表した。その中に、気になる記述があった。「中央快速線グリーン車の導入に向けた工事や車両の新造を進める」とする一方、「グリーン車両の新造計画が世界的な半導体不足の影響を受け、2023年度末を予定していたサービス開始が少なくとも1年程度遅れる見込み」であるというのだ。 新型コロナウイルスの影響で世界的に半導体不足が深刻化し、自動車業界を中心に、さまざまな業界で製造の遅れなどが出ている。あらゆる分野の機器が電子制御される現在、半導体を使用した工業製品は多数ある。鉄道車両も例外ではないが、中央快速線グリーン車の導入遅れと半導体不足、いったいどのような関係があるのだろうか。 すでに出ている半導体不足の影響 半導体不足による鉄道車両への影響はすでに出ている。横浜市営地下鉄グリーンラインは、現在の車両17本のうち10本を4両編成から6両編成に増車する
