特集 山本寛 第2回「アニメを愛する全ての“異常者”へ」 山本寛(以下、山本):アニメを見ている人間というのは、やっぱり異常者なんですよ。これは僕がずっと言い続けていることです。 アニメに関わる人間は、みんな異常者。 アニメに関わる人間は、みんな異常者である。この言葉を僕は言い続けています。アニメに関わる人間が、上っ面だけで自分は“まとも”だと思っているというのは、到底理解ができない。 アニメに関わる人間は、“なぜ”異常者なのでしょうか。 山本:アニメ自体が異常な表現であるとなかなか認識しづらいんですよね。なぜか、というのはアニメの本質にあります。 アニメーションというものは、そもそもおかしいのです。アニメというのは、異常な表現なのです。キャラクターから何から何まで簡略化され、強調された世界がそこにはある。最近、話題の『ポプテピピック』のキャラクターがなぜ人間に見えるのか。瞳にコウモリがい