旅行先の東京都内で新型インフルエンザ感染が確認された奈良県桜井市に住む20代の男性が、発熱などの症状があるにもかかわらず「自宅療養」のため、19日に新幹線に乗って県に戻っていたことが20日、わかった。都は、国が19日に示した指針で「原則として入院措置はとらず自宅療養」と規定していたことから「自宅療養も可能」と判断。男性が帰宅を希望したという。しかし、奈良県側は「あくまで感染防止が最重要。公共交通機関を使うのはどうなのか」と反発している。 県によると、男性は19日に東京都内の発熱外来受診時に38.1度の発熱があった。奈良県内に入院後の20日午前3時には37.7度に下がり、せきの症状はあるが、容体は落ち着いているという。 男性は今月11日〜16日にハワイに旅行。帰国後の17日から東京都内に滞在していた。18日夜に発熱症状が出たといい、翌19日に都内の一般医療機関で受診。精密検査の結果、同日