スマートフォン向け無料通信アプリを運営するLINE(ライン)は7月に東京とニューヨーク両市場に上場すると発表した。時価総額は今年のIT企業の新規株式公開(IPO)としては世界最大規模となるが、最初に上場を申請した2年前と比較すると4000億円の減額となった。アナリストは市況の悪化とともにラインの成長性が下がっていると指摘する。 10日の発表資料によると、発行時の株式総数と想定発行価格から試算した時価総額は約5880億円。ラインは2014年に東京証券取引所と米証券取引委員会(SEC)に上場を申請していたが、事業展開を優先し延期してきた。当時は上場した場合の時価総額が1兆円以上になるとみられていた。