今回は急にクライマックスからお話を始めてみましょう。登場するのはおじいさん、おばあさん、掃除機にヤギ、そして司会者のモンティです。 スポットライトに照らされて、おじいさんとおばあさんは壇上の椅子に並んで腰掛けています。反対側でそっくりかえっているのは司会者のモンティ。観覧席を埋め尽くしているは大勢のヤギです。 おじいさんたちの足元では、角の丸くなったおにぎりのようなサイクロイドの形をした掃除機がくるくる回っています。掃除機はスタジオの床を這いまわり、ありもしない埃を吸い取っては、おじいさんの足元へ戻ってきてくるくる回ります。大した重力もないこの場所で掃除機がうろうろしていられるのは電磁吸着パッドを使っているからです。 一方で観覧席のヤギたちは自由なもの。興奮して足を踏み鳴らしたり、となりのヤギに昇ったり、そのままふらふら漂い出て、仲間に捕まえられて席に戻ったりしています。、ザーネン種、ヌビ