フィリピン船(手前中央)を挟む中国海警局の船。中国軍の南部戦区が6月19日、「微信(ウィーチャット)」公式アカウントで公開した(共同) フィリピン軍のブラウナー参謀総長は4日の記者会見で、南シナ海の軍拠点への補給任務を担う軍人が攻撃された場合、自衛のために同等の反撃を容認する方針を明らかにした。中国の攻撃的な妨害を受けた措置。武力衝突に至る恐れも高まりそうだが、マルコス大統領から緊張緩和を指示されたとも述べた。 南シナ海のアユンギン礁(英語名セカンド・トーマス礁)のフィリピン軍拠点周辺では6月17日、補給に向かった複数のフィリピン軍ゴムボートを中国側が刃物で突き刺して破裂させ、中国のボートの衝突で兵士1人が指を切断する重傷を負った。中国は「臨検」を行ったとし、分解収納していた銃7丁も強奪した。 ブラウナー氏は「次の補給任務で私たちへの不当な行為は許さない」と断言した。反撃は交戦規定に従うと
[横浜市 27日 ロイター] - 来日中のフィリピンのドゥテルテ大統領は27日、記者団に対し、自衛隊との共同訓練には理解を示す一方、米軍との訓練は継続しない考えを改めて表明した。 ドゥテルテ大統領はこの日、神奈川県横浜市にある海上保安庁の基地を視察。その後に記者団の取材に応じ、「日本との共同訓練は一般的に言って問題ない」と語った。一方で、「米国とは問題だ」と指摘。「我が国の国防大臣に恥をかかせたくはないが、米軍との訓練は今回が最後だ」と、これまでの見解を繰り返した。 日本とフィリピンは海上自衛隊が昨年5月、フィリピン海軍と初めて2国間の共同訓練を実施した。その1カ月後にも海上で訓練を行うなど、軍事関係を強めつつある。 アキノ前大統領が昨年6月に来日した際は、自衛隊が訓練などでフィリピンを訪れる際の法的枠組み「訪問部隊地位協定」の制定に向けた協議を開始することで日本側と合意した。ただ、ドゥテ
【シンガポール共同】フィリピンのマルコス大統領は31日、南シナ海で中国との対立により自国軍人が負傷したことに触れ、自国民が故意に殺害された場合「戦争行為にとても近い」と見なし「相応の対応を取る」と強調した。相互防衛条約を結ぶ米国も「同様の基準だと信じている」と述べ、共に反撃する可能性を警告した。 シンガポールのアジア安全保障会議で基調講演した後、出席者の質問に答えた。国民殺害は「レッドライン」に当たるとの考えを示した。 マルコス氏は講演で、フィリピンは南シナ海で「『海の憲法』とされる国連海洋法条約の保全を訴える取り組みの最前線にいる」と述べ、国際法に基づく海洋秩序の維持を訴えた。南シナ海問題で中国を批判し、他の国々に連携を働きかけた。 マルコス氏は演説で中国を念頭に「違法で攻撃的な行為や欺瞞により、私たちの主権や管轄権が侵害され続けている。境界を超えて国内法を適用しようとする試みは国際法に
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