◇セ・リーグ 中日3−6巨人(2014年8月8日 東京D) 中日・大野にとっては、屈辱の“完投懲罰”だった。6回、高橋由にトドメの右越えソロを被弾。自身ワーストの1試合3本塁打を浴びたのに、中日ベンチはまるで動く気配がなかった。 「ボールが高かった。大事なところで、ボールが…。勝って最後まで投げられたらいいですけど」。左腕は肩を落とした。 2回、村田に先制ソロを浴び、5回には坂本に3ラン。6回までに毎回の10安打を許した。東京ドームに乗り込んで首位・巨人を追撃するはずが、借金生活に逆戻り。ふがいない背信投球が首脳陣の怒りを買うのも当然だった。 5点差を追う7回の攻撃でも、代打は送られず大野が打席へ。谷繁兼任監督が「(大野は)自分で乗り越えるしかない」と突き放せば、友利投手コーチも「ブルペンも疲れている。今までリリーフがさんざん、尻ぬぐいしてきた」と吐き捨てた。 ▼中日・平田(9回