神奈川フィルハーモニー管弦楽団のコンサート。この公演の収益を合わせ、個人寄付金が1億円を突破した=15日、県民ホール 公益財団法人への移行を目指し、財政再建中の神奈川フィルハーモニー管弦楽団への個人からの寄付金が15日、1億円を突破し、楽団が抱える3億円の債務超過が解消される見通しとなった。これで移行の条件が整うことになり、楽団は早ければ8月にも法人化を申請する予定。一方、借入金4億2千万円の返済を抱えるなど依然として財政状況は厳しく、楽団は「引き続き寄付を呼び掛け、財政基盤を強化したい」と表情を引き締めている。 この日、横浜市中区で開かれた横浜ロータリークラブの会員向けの支援コンサートで、1千万円を超える寄付金が集まり、個人寄付金が大台を突破した。 国の制度改革により、ことし11月までに税制面の優遇がある新公益法人に移行しなければ、楽団は存続が危ぶまれる状態だった。だが法人に認めら