日本ほどの猛暑ではないが、今年夏、ロンドンでも30度を超える日が続いた。公共交通機関には冷房設備が整っていない場合が多く、電車やバスの窓も小さいので、炎天下の移動はうだるような暑さとの戦いになる。 ロンドン郊外にある英国国立公文書館で清水健(52歳)さんとお会いしたのは、ひときわ暑さの厳しい日であった。しかし在英31年になる清水さんは、いつもと変わらずジャケットにネクタイを締めた姿で現れた。七三に分けた頭髪に口ひげは、ちょっと古風な紳士を思わせる 。 そんな清水さんの本業は英BBCの国際ラジオ放送「BBCワールドサービス」の放送通訳兼リサーチャーだ。毎年秋には日本に戻り、あちこちの大学で科学コミュニケーションなどを講義しているので「大学の先生」でもある。 しかし、在英邦人の間で最もよく知られているのが、探偵推理小説の主人公シャーロック・ホームズの研究家「シャーロキアン」であることだ(ちなみ
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