1960年代後半に出版された梅棹忠夫の「知的生産の技術」、川喜田二郎の「発想法」等の知的生産技術に関する一連の著作は多くの読者に支持され、現在に至るまでさまざまな分野にその影響を与え続けています。 私が知的生産という考え方に出会ったのは1980年頃でブームがやや静まった時期ですが、それでも大学で学ぶ友人達が熱心に知的生産技術を実践していることに刺激を受けて、情報カードをメモ帳代わりに使ったり、エアチェックしたカセットテープにラベルを貼って、その内容をファイリングしたカードで整理したりしていましたが、それが習慣として身につくことはありませんでした。