【ローマ藤原章生】イタリア中部地震の救助作業を指揮するベルルスコーニ首相は7日の記者会見でオバマ米大統領からの支援の申し出を紹介したが、ニュータウン建設などでの協力を求め、人命救助での支援を暗に断った事を明らかにした。首相は生存者捜索で海外に協力を求めておらず「我々は強い国民だから十分足りている」と語る。だが、野党・民主党のフランチェスキーニ代表は「支援は素直に受けるべきだ」と異を唱えている。 地震など災害やテロ爆破現場では、熟練者によるがれき除去作業が生存者救出のカギを握る。この分野では爆弾テロの頻発国イスラエルの機動力が高い。しかし、在イタリア・イスラエル大使館のラヘル・ファインメッサー報道官は8日、毎日新聞に「がれきでの救助専門家の派遣を再三イタリア政府に申し出たが断られた」と述べた。 同報道官は「8日にはネタニヤフ首相がベルルスコーニ首相に電話で改めて協力を申し出て、外相同士も話し