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  • 言語研究者のための統計の学び方―より高度な内容|Colorless Green Ideas

    はじめに 先日、「言語研究者のための統計の学び方―基礎を身につける」という記事で、統計の基礎の学び方を紹介した。そこで紹介したことを学ぶだけでも、結構色々な言語研究ができる。だが、もう少し腰を入れて言語研究をする場合は、統計に関して、より高度な内容を学んでおく必要がある。 今回は、統計の基礎を学び終えた言語研究者が次にどう勉強していけば良いかについて紹介する。 この記事で扱う内容 先日書いた「言語研究者のための統計の学び方―基礎を身につける」という記事では、統計の基礎をどう勉強すれば良いかについて触れた。今回は、より高度な内容を学ぶためにはどうすれば良いかについて紹介したい。図示すると、以下のとおりになるだろう。 言語研究者のための統計の学習順序 上に掲げた図からも分かるように、今回扱う内容は、「コーパス処理向け」・「言語実験向け」・「言語教育向け」の3つに分かれている。このように分けた

  • オンラインで無料で読める統計書プラス32冊|Colorless Green Ideas

    はじめに 数年前に「オンラインで無料で読める統計書22冊」という記事を書いた。タイトルにあるように、オンラインで無料で読める統計書として、入門者向けから高度なものまで合わせて22冊紹介した。 その後、オンラインで無料で読める統計書をさらに発掘したので、ここに紹介しておきたい。今回新しく紹介するのは、32冊である。「オンラインで無料で読める統計書22冊」と合わせてご覧いただきたい。 統計学の入門 まずは、統計学を始めて学ぶ人に向けて書かれた書籍を紹介しよう。 村上正康・安田正實.(1989). 『統計学演習』東京:培風館. 統計学を始めて学ぶ人のための入門書。 記述統計、確率分布、推定・検定の基礎、簡単な線形回帰といった内容を扱っている。入門書としてはオーソドックスなところを扱っていると言えよう。 中澤港.(2003).『Rによる統計解析の基礎』東京:ピアソン・エデュケーション. 統計学を始

    オンラインで無料で読める統計書プラス32冊|Colorless Green Ideas
    call_me_nots
    call_me_nots 2016/08/16
    これすご
  • 2016年のフランスのバカロレアの哲学の問題|Colorless Green Ideas

    2016年6月15日にフランスで行われたバカロレア(大学入学資格試験)の哲学の試験でどういう問題が出題されたかを紹介。 バカロレアと哲学 この記事では、6月15日に実施された2016年のフランスのバカロレアでの哲学の問題を紹介する。フランスにおけるバカロレア (baccalauréat) とは、大学入学資格を手に入れるための国家的統一試験であり、毎年6月に行われる。 バカロレアでは、哲学 (philosophie) という科目を受験しなくてはならないことになっている。哲学の試験は4時間かけて行われ、専攻ごとに異なる問題が出される。各専攻とも3つの問題が出され、受験者はそのうち1問に答える。どの専攻でも、1問目と2問目は哲学に関する問題が短い疑問文で与えられ、受験者はそれに対して自分なりに考えた上で文章を書くことが求められる。また、どの専攻でも、3問目は哲学者が書いた文章を読んで、その解説を

    2016年のフランスのバカロレアの哲学の問題|Colorless Green Ideas
  • 最短の学術論文|Colorless Green Ideas

    はじめに 学術論文の価値はその長さで決まるわけではない。短い論文であっても価値があるものは少なくない。例えば、DNAが二重螺旋構造をしているというワトソンとクリックの1953年の論文 [1] は、たったの2ページしかない。この20世紀で最も重要な科学的発見を示した英語で書かれた論文の語数は、1000語に満たないのだ。これだけの短い論文であるが、この発見によってワトソンとクリックはノーベル医学・生理学賞を受賞することになった。 それでは、短い学術論文はどこまで短いのだろうか。 要約文が短い論文 学術論文には、普通、数十語から数百語の要約文(アブストラクト)を付す。だが、この要約文が非常に短い論文が存在する。 ベリーらによる2011年の量子論に関する論文 [2] の要約文は“Probably not”(たぶん、そうではない)という2単語しかない。 ベリーらによる論文の要約文はたったの2語しかな

    最短の学術論文|Colorless Green Ideas
  • 学術論文を書くときは Microsoft Word と LaTeX のどちらが効率的か?|Colorless Green Ideas

    実験内容 この研究で行われた実験では、学術論文の文書になっているものを被験者に提示し、それを Microsoft Word か LaTeX で再現するように求めている。 被験者は以下の4つのグループに分かれている。なお、初心者は使用経験が500時間以下の人を指し、熟練者は使用経験が1,000時間以上の人を指す。 Word の初心者 Word の熟練者 LaTeX の初心者 LaTeX の熟練者 各々の被験者には3種類の文書が与えられ、それぞれを30分で再現することが求められた。 単純な連続したテキスト 表を含むテキスト 数式を含むテキスト そして、被験者による再現は以下の3つの点で評価される。 正書法・文法上の誤りの数 フォーマット上の誤りの数 30分で入力した文章の量 結果 全般的に言えば、Word を使用した人の方が、LaTeX を使用した人に比べて誤りが少なく、入力した文章の量も多か

    学術論文を書くときは Microsoft Word と LaTeX のどちらが効率的か?|Colorless Green Ideas
  • ダメな統計学:目次|Colorless Green Ideas

    2017年1月20日追記:『ダメな統計学――悲惨なほど完全なる手引書』というが出版されることになった。このは、ここに掲載されているウェブ版の『ダメな統計学』に大幅に加筆したものだ。ウェブ版の『ダメな統計学』を読んで興味を持った方は、書籍となった『ダメな統計学』をぜひ読んでいただければと思う。書籍版の詳細については「『ダメな統計学――悲惨なほど完全なる手引書』の翻訳出版」という記事をご参照願いたい。 ここに公開する『ダメな統計学』は、アレックス・ラインハート (Alex Reinhart) 氏が書いたStatistics Done Wrongの全訳である。この文章は全部で13章から構成されている。詳しくは以下の目次を参照されたい。 はじめに データ分析入門 検定力と検定力の足りない統計 擬似反復:データを賢く選べ p値と基準率の誤り 有意であるかないかの違いが有意差でない場合 停止規則と

    ダメな統計学:目次|Colorless Green Ideas
    call_me_nots
    call_me_nots 2014/12/17
    ようやく読み終えた→"「この結果は p<0.05で有意だから、これが偶然である確率は20分の1しかない!」と言うのを聞くことがあったら、その連中の頭を統計の教科書でぶったたいでください"
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