大阪府立春日丘高校定時制の科学部員たち。最年長の小沢さん(右端)がスイッチを押し、二重カプセルが落下=同府茨木市、伊藤菜々子撮影 東大で実験中のカプセル内の様子。砂利を小惑星の表面に見立てている。つり下がっているのが「はやぶさ2」の試料回収装置を模したもの。落下中に砂利層に突き刺さる=橘助教提供 2014年に打ち上げが決まっている小惑星探査機「はやぶさ2」の試料採取のミッションに、大阪府立春日丘高校(茨木市)の定時制の生徒たちが作った微小重力装置が一役買うことになった。「なんちゅうことない装置だけど、なるほどこれだ!」と科学者の目を引いた高校生のアイデアが宇宙へつながっていく。 ◇ はやぶさは60億キロの宇宙の旅をし、去年小惑星イトカワから微粒子を持ち帰ったが、石や砂を飛び散らせる弾丸が発射されず、期待した大きさの粒子が回収できなかった。はやぶさ2では、より確実に砂が回収