英語の学び方については、今までに学者、英語教師、英語の達人、有識者などがそれぞれの意見を表明している。しかし、これまでのところ、いろいろな意見が述べられ、いろいろな試みはなされてきたものの、極端な言い方をすれば、いずれも試行錯誤の域を脱していない。これまでに数多くの英語学習理論が現れては消え、現れては消えといったことを繰り返してきた。英語の学び方に関するこれといった定説はひとつもない。しかし、これは考えてみれば妙な話である。なぜなら、一方では、現実社会において英語をマスターした例はかなり多いにもかかわらず、他方では、学校教育だけで英語をマスターしたという例はほとんど聞いたことがないからである。 これは、みなが口をそろえて言うように、今までの英語教育が間違っていることを示しているのであろうか。もしそうであるとすれば、どこが間違っているのだろうか。英語ができるようにならない原因はどこにあるのだ
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