スティーブ・ジョブズは信念の人である。そのことはスタンフォード大での演説やこれまでの発言からうかがい知ることができる。大きな病気をし余命宣告を受けたことで邪念を払拭し、自分がすべきことを人生の明確な目標として持っているからだろう。その目標とは優れた製品を作ることで世の中をいい方向に変革することだ。一部の激しい批判を受けてでもiPhoneやiPadをFlash非搭載にしているのも、その信念からくるものなのだろう。 ジョブズ氏は、Wall Streeet Journal主催のイベント「D8」に参加し、WSJ記者の質問に壇上で答えている。ジョブズ氏によると、技術には寿命があるという。そして技術の寿命の過程の早い段階でリソースを投入するほうが投資効率がいい。もし投資が間違っていたなら、製品は売れない。それだけのことだ。限られたリソースで優れた製品を作るためにリスクを承知で賭けにでる。それが経営とい
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