塩竈市の『竈』の字については、『竈』と『釜』の両方を使用することが認められています。 『竈』は21画と画数が多く、書き方も難しい漢字ですので、正しい書き順を左に示します。 ちなみに市役所で用いる公用文ではこの『竈』を用いることになっています。 海水を煮て塩をつくるかまど(竈)のことを「塩竈」といいました。つまり、もともとは地名ではなく、製塩用のかまどのことを指す名詞でした。以前は日本の各地の砂浜にこのようなかまど(塩竈)があり、これが海辺の風景におもむきを添えていたといわれています。わが郷土も、この竈のある場所として有名になり、それがそのまま地名になっていったといわれています。 塩竈という地名のほかに、国府津(『こうづ』と読み、国府の港という意味です)とも呼ばれていましたが、塩竈神社が、陸奥国の総鎮守(多賀城から見て東北の方角に位置する鬼門を守る意味がある)として建てられ、信仰