アイドル戦国時代――この言葉は『モーニング娘。』をはじめ、これまで一党体制に陥りがちだったアイドル業界に、ついに風穴が開いた瞬間。つまり、これまで地下文脈だったアイドル市場が成熟し、多くのアイドルがメジャーシーンへと躍り出た近年、その群雄割拠と呼べる状態を象徴する言葉として使われてきました。 そして2011年、アイドル戦国時代は天下統一へむかうどころか、『東京女子流』や『ももいろクローバーZ』などニューカマーのブレイクを経て、さらなる新時代の幕開けを予感させています。 そんな猫もしゃくしもアイドル一色となった現在でも、音楽業界では唯一、いまだアイドル不毛の地となっているジャンルがあります。それが『HIP HOP』。このジャンルにはガールズHIP HOPユニット『HALCALI』という先駆者がいるものの、後続はほぼ皆無。アイドル戦線からは、近年、完全にガラパゴス化していました。 YouTub