我ながらかなり厳しい人生を送ってきた自覚がある。 今の仕事について数年経ち、 ようやく生活がいくらか落ち着いてきたと思うので、 ここに備忘録代わりにまとめておく。 増田の親父増田の親父は地元では知られた家の人間で、 かつてはとある施設の長をしており、 母もそこで事務長として共に働いていた。 だが、父の方は肩書は名ばかりで、 仕事と言えば昼間からYouTubeや悪質まとめサイトを眺めて過ごし、 気が向けば犬の散歩をするのがせいぜいという有り様だった。 本来の仕事は全て母に押し付ける形となり、 母は薄給のままその負担に耐え続けた。 だがそんな母の献身を嘲笑うように親父は、 田舎の名士として当然の嗜みのつもりなのか、 若い愛人も囲っていた。 仕事中も「外回り」という名目で女とドライブに出かけたりするほど、 その関係は周囲にとって半ば公然のものだった。 もちろん母親も知っていたことだろう。 職場の
