米経済は好調なのに、なぜオバマは不人気なのか〔1〕/吉崎達彦(双日総合研究所副所長) PHP Biz Online 衆知(Voice) 12月15日(月)9時26分配信 ■地を這うオバマ人気と金融政策のゆくえ ――2016年の大統領選挙までワシントン政治の機能不全は続くのか ◆「景気が悪い」とは口にしにくい◆ 先日来、いろいろな人に聞かれるのだが、「米国経済は好調だというのに、なぜオバマ大統領は人気がないのか」「なぜ、中間選挙であそこまで負けなければならなかったのか」――これが意外と答えにくい質問なのである。 表面的にいえば、米国経済は好調である。実質国内総生産(GDP)は2014年4―6月期が年率4.6%増、7―9月期が3.9%増となっている。国際通貨基金(IMF)は、10月7日の「世界経済見通し」で、米国経済の成長率を2014年に2.2%、15年は3.1%と予測している。 ち