中印、冬のヒマラヤで対峙 国境緊張、長期化へ準備 2020年11月24日07時07分 山岳地帯を飛行するインド軍戦闘機=6月23日、インド北部ラダック地方(AFP時事) 【北京時事】中国・インド国境地帯を隔てるヒマラヤ山系の高地で、5月に始まった実効支配線をめぐる両国軍のにらみ合いがこう着したまま極寒の冬を迎えた。両軍は越冬も辞さない装備を誇示し、緊張が長期化する可能性も出ている。 中印は11月6日の第8回軍高官級会談で双方の撤退を協議。今後も意思疎通を保つことで合意した以外、具体的な成果に乏しかったもようだ。 中国国防省の呉謙報道官は10月29日の記者会見で、高地の住環境や軍服の改善策を発表。標高5000メートル以上、零下40度の地点でも兵舎の室温を15度以上に保つなどと説明し、「後方支援力は戦闘力に直結する」と強調した。 中国メディアによれば、中国軍は酸素濃度が低い高地でもエンジンが耐