なぜ、「科学」はウソをつくのか 「竹内薫ファンの人はおもしろいかもしれない」という感想。理由は、竹内さんのこれまでの著作や発言を追っていないと、本文中で省略されている部分がわからないから。 1章は主にマスコミにおける科学音痴についてかかれている。竹内さんがワイドショーで科学コーナーを担当していた時にひどいめにあったというところを中心に話がされているのだけど、そこのひどいめにあったというエピソードがざっくりしすぎて、単なる文句に見えてしまう(文系と理系の対立を煽るような書き方もちょっとなぁと思うところ)。2章は科学ライターとなった軌跡と科学ライターの初期に騙されて執筆してしまった擬似科学本のせいで科学者の道が立たれたという話。どうも、そのとき科学者から擬似科学側の人間として激しく攻撃されたのでネガティブな思いがあるのらしいけれども、どうしてそのように思うにいたったのかが省略されているので、共