犯罪行為に関わる人員をインターネット上で募る「闇バイト」に若者らが安易に応募してしまうのを阻止しようと、兵庫県警生活安全企画課は今月から、人工知能(AI)を活用し、交流サイト(SNS)の募集投稿を自動的に検出する新システムの本格運用を始めた。捜査員が手作業で行ってきたサイバーパトロールを効率化することで、より多くの警告を発信し、犯罪抑止につなげる狙い。県警によると、AIを活用した闇バイト対策のサイバーパトロールを実施するのは全国の警察で初めてという。 新システムは、X(旧ツイッター)上で、闇バイトを募集する投稿で使われやすい「受け子」や「出し子」「高収入」などのキーワードを設定しAIで自動検知する仕組み。同課の捜査員がAIで抽出された投稿内容を確認し、募集に関する投稿と判断した場合は「特殊詐欺などの実行犯を募集する不適切な書き込みのおそれがあります」といった警告メッセージをリプライ(返信)