「後ろに避難してください」‐。傾いた電車内に、落ち着いた声が響いた。高砂市の山陽電鉄荒井駅西側の踏切で12日に起きた脱線事故。ホームに乗り上げた特急電車の1両目に乗車していた高砂市の主婦(51)は、角銅祐也(かくどう・ゆうや)運転士(34)の冷静な対応に感心する。「おかげで取り乱すことなく行動できた。自分は大けがをしているのに…」 主婦は姫路で買い物をし、高砂駅前の自宅に戻る途中だった。「もうすぐ着くな」。そう思った瞬間、すさまじい衝撃と揺れを感じた。車内は粉じんが充満し、視界も悪くなった。 「どうすればいいです?」。若い女性の声が車内に響いた。すると「後ろの車両へ」と運転席から返事があった。 運転席の角銅運転士はこのとき、車両に挟まれて右脚を骨折。動けない状態だった。「苦しむ様子もなく、けがをしていることすら感じさせなかった」と主婦は振り返る。後ろの車両には行けず、乗客は割れた窓から脱出
電気機関車に引かれて名古屋入りするSL=11日、名古屋市西区、河原田慎一撮影 【河原田慎一】「SLの聖地」づくりをめざす名古屋市で、市内のあおなみ線を実験走行するSL「C56形160号機」が11日、到着した。客車3両を引いたお披露目走行は16、17の両日にある。 SLが名古屋地区を走るのは27年ぶり。C56形160号機はJR西日本の所有で、11日午前、電気機関車に引かれて東海道線を通り、JR名古屋駅を経由し、あおなみ線に入った。沿線では、SLの輸送風景を撮影しようと、鉄道ファンがカメラを向けた。 16、17の両日には、あおなみ線の名古屋駅と名古屋貨物ターミナル駅間の約5キロを1日3往復する。1200人分の「試乗券」には100倍を超える申し込みがあり、すでに締め切られた。両日は、ささしまライブ駅周辺のイベント会場などで走る様子を見ることができる。 関連リンクもうすぐ来るよ、あおなみ線の
JR東海は14日、東海道新幹線の全駅のホームで、たばこを吸える場所を喫煙室に限る「完全分煙化」の方針を発表した。屋外の喫煙コーナーは撤去する。たばこを吸わない人も快適に駅を利用できるようにする。
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