総務省が今年7月末に発表した「住宅・土地統計調査」によると、2013年の全国の空き家数は820万戸で、過去最高となった。総住宅数に占める割合も13.5%で、5年前の前回調査時より0.4ポイント上昇。7軒に1軒が空き家の計算だ。 もっとも高いのは山梨県(22.0%)、次いで長野県(19.8%)、和歌山県(18.1%)。人口減少や高齢化が進む地方が上位を占めている。 その数字の裏に見えるのは、高齢の親が亡くなったり施設に入ったりして、誰も住まなくなった実家の扱いに苦慮する中高年の子どもたちの姿だ。 戸建ての実家ばかりではない。相続税対策目的で建てられた賃貸住宅も空き家となり、子ども世代に金銭的負担を強いている。 「どうすることもできないので『塩漬け荘』って呼んでいます」 親から受け継いだ愛知県内のアパートをそう表現して苦笑するのは都内在住の雑誌編集者Bさん(49)だ。7年前に最後の住人が退去し
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