情報流通の常識が劇的に変わり、人と人との「つながり」で情報を共有する時代になったという。この「大変化」を個人は、会社はいかに生き抜くべきなのか。 ──キーワードは「キュレーション」ですか。 キュレーションは、無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて、情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有することを意味する。日本も今や「一億総キュレーション」の時代になってきている。 最初にキュレーションという言葉を見たのは一昨年の夏。Webページをぱらぱらと読んでいて知った。学芸員という意味のキュレーターはわかるが、キュレーションの訳語はない。キュレーターから連想される「学芸」は当てはまらないし、近いように思える「目利き」も別の意味が含まれている。しかし、この単語の入った文章を読み続けるうちに、意味するところがわかってきた。1語の日本語にはしにくいが、情報流通の最新キーワ