投薬による治療しかないと思われていた「うつ病」に、新たな方法が確立されるかもしれない。 「磁気刺激治療(TMS)」と呼ばれるやり方だ。厚生労働省の認可を受けていない医療機器なので、社会保険などが適用されず費用が高いなどの課題があるものの、米国ではFDA(米食品医薬品局=日本の厚生労働省にあたる)が認可、成果を上げているという。 投薬治療は「非定型うつ病」と「2型双極性障害」には効きにくい うつ病は「定型うつ病」と「非定型うつ病」と、「双極性障害」の1型と2型の4つに大別できる。 新宿メンタルクリニックの川口佑院長は、「定型うつ病は、一般的にメランコリーな状況に陥るうつ病です。定型型は投薬治療でも効果が見られます。しかし、非定型うつ病と2型双極性障害の患者さんは抗うつ剤での改善効果はあまり見られません」と指摘する。 非定型うつ病と2型双極性障害は、患者によって症状に差はあるものの、激しい昂揚