新天地・川崎フロンターレで31歳にしてキャリアハイを大幅に更新。 男は臆面もなく、自身初のタイトル・得点王へのこだわりを明かした。 大久保嘉人は31歳にして、シーズン自己最多得点を記録した。ヴィッセル神戸から川崎フロンターレに移籍してきて以来、まるで“ゴールの鍵”を手にしたようだ。 「大人になったことで得点が取れている」と関係者は好調の理由を説明する。しかしセレッソ大阪、マジョルカ、ヴォルフスブルク、ヴィッセル神戸と取材を続けてきた筆者から見て、彼の本質は変わっていない。むしろ、得点を取り続けているからこそ落ち着いているように映る。だとすれば、ゴールに結びつくプレーそのものに真実はあるはずだった。 自身初のJリーグ得点王タイトルを目前にした彼を訪ねた。 ――Jリーグ得点王に王手(31節時点で24得点)? 「まだ取ってないよ。気が早いって(笑)」 ――残り3試合で3点差。 「3点差なんて、他