事情はよく分からないのだが、私が子供の頃はとにかく差別はいけないことだと教えられた。 別に清掃業のことを馬鹿にしているわけでもなく、むしろごみ収集車の後ろの部分は格好良いと思っていた子供も大量にいたにも関わらず、なぜか社会見学でゴミ処理工場に連れていかれ、教師がキレ気味にゴミ処理は大切なんだ職業に貴賤なしなどと演説するのを、私たち子供と業者の人がウザそうに見ていたというようなこともあった。 あと黄色人種しかいない教室で、肌の色で差別するなだとか説教され、差別しようがねぇだろと突っ込みを入れたりもした。なんであんなことを教えてたんだか分からないのだけれども、とにかく差別は駄目だというのが流行った時代があったのだろう。 そういう時代に教育を受けたので、無条件に差別は駄目だということを、知らないうちに学んだような気がする。差別は駄目だと誰もがなんとなく知っていたため、知らない人間の差別発言は、一