『日本人なら必ず誤訳する英文』のインタビューコーナー(p73、p74、p126)などで、駿台予備学校時代に2年間教わった伊藤和夫先生の話をしましたが、きょうから2回に分けてもう少しくわしく書きます。 『日本人なら必ず誤訳する英文』では、「左から右へ読む」というごくあたりまえのことをしつこいくらい強調し、その当然のことをしないせいで誤読・誤訳する例をいくつも紹介しましたが、これは自分が駿台にかよっていたときに伊藤先生から何度も聞かされたことでもあります。無意識のうちの「予想→確認」や「予想→違和感→修正」のプロセスも、伊藤先生が口頭や板書で何度も説明なさったことでした。この本を読んでくださった同世代の人たちのブログなどでは、懐かしいとか聞き覚えがあるという書きこみが相次ぎ、こちらも少々恥ずかしかったものです。 ところで、伊藤先生の授業を実際に聞いた人なら同意なさるでしょうが、けっして音読のう