いわゆる「白馬の王子様」と呼ばれる、主人公の女性をピンチから救ってくれる、頼りがいのあるかっこいい男性は、少女漫画の代表的なヒーロー像だ。しかし、それは昭和までの傾向であり、平成から少女漫画のヒーロー像は大きく変化しているという。『美少女戦士セーラームーン』や『こどものおもちゃ』など、平成を代表する少女漫画から、三宅さんがその変化を考察する。 ※以下、三宅さんの著書『女の子の謎を解く』を著者の許可を得たうえで一部抜粋・再構成したものです。 昭和から平成、少女漫画は変化する 平成の女の子たちは、「弱い男の子」に恋をした。平成が終わって令和になった今、数々の少女漫画を片手に、そう言えるんじゃないだろうか。 平成が終わって令和になり、思う。「最近、平成の少女漫画リバイバル多すぎだろ!」と。まさか2010年代が終わろうとする今、『BANANA FISH』や『フルーツバスケット』がアニメになるとは思
![なぜタキシード仮面はセーラームーンより「弱く」描かれたのか(三宅 香帆)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f83669942cf59a77b52f95bf14f6966b29039767/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fb%2F4%2F1200m%2Fimg_b43056cb2d426c85411e0552d7d5bea542193.jpg)