先月末、日本でも発売された話題のタブレット端末iPad。あるいはキンドルなど新型デバイスを契機に、メディア、特に出版産業が大きく変わろうとしている。日本でも比較的新しい出版社が、iPadに向けて斬新なデジタル・コンテンツをリリースしている。その一つであるコンデナスト・パブリケーションズ・ジャパン(本社:東京都渋谷区)は、これまで主に「VOGUE NIPPON」や「GQ JAPAN」などファッション誌を編集・販売してきた。以下のビデオは、そのiPad版のデモの様子である。 製作コストはそれほどかからない これらは5月末のリリース前から「動く雑誌」として業界関係者から注目されていたが、気になるのはその製作コストだ。従来の雑誌(活字、写真のみ)に比べ、動画やサウンドも含めたマルチ・メディアになればコストも増すと見るのが自然だ。しかし同社社長で発行人の北田淳氏はその懸念を払拭する。 「よく外部の方