ココは思い出していた。甘酸っぱかったあの頃を。いつも突然だった猫耳の彼女のことを・・・ 1.猫耳の彼女は突然に 桜ヶ丘大学の文化祭。たくさんの学生の声が響き渡るキャンパスは、またいつもとは違う活気があった。 「おいココっち。今日すっげー楽しいな!」 僕は友達のトニーに無理やり連れて来られ、体育館にいた。体育館ではいろんな出し物をしており、ステージでは漫才、バンド、ダンスなど、新入生から大学院生まで様々な人たちが思い思いに自分を表現している。 無理やり連れてこられたといったが、僕は自分でギターを弾くほどにバンドが好きである。もう少し、屋台の食べ物を食べていたかったのだ。 大学の文化祭は高校までのものと違ってバンドのクオリティーが高い。さらに、あまりメジャーではない僕好みの曲まで演奏してくれるので、それだけでとても満足していた。 ただ、その日はそれだけでは終わらなかった。あまりの衝撃に彼女が何
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