第二次産業に所属するバリバリの工学屋であるところの私としては、経済発展・経済成長ドンと来い、成長こそが繁栄だ!という資本主義的価値観が否応なしにベースでありはするのですが、昨今世間の議論の遡上に上がっている脱成長という考えにも理解を示しているつもりです。 当たり前の話ですが、無限の成長には無限の資源が必要であり、そして地球の資源は有限です。人類はどこかでブレーキを掛けるか、突っ走って崖の下まで落ちるか、運を天に任せて宇宙まで飛び出すか以外選択肢は無いでしょう。人類のチキンレースにおけるそのブレーキこそが脱成長という発想だと考えます。 一つの疑問 ただ、理屈は分かっているのですが、一つ疑問がありまして。 それをどう実現するのだろう? 環境、資源、格差、その他現代の様々な問題に対して脱成長を実現すれば解決できるという話はたくさん目にしますし、それらにはとても説得力があります。確かに脱成長が実現