「なごみ系」と言いたくなるキャラクターを発見。 見本帳は、ドイツのクリングシュポール活字鋳造所から出ていた金属活字 Information(ドイツ語読みでインフォーマツィオーン)です。おととい調べ物をしていてめくっていたら目と目が合ってしまった。 点点は「ウムラウト」といって、発音が変わる印です。普通は Ä Ö Ü のように文字の上にのっかる形なんですが、金属活字の時代、ドイツではそのウムラウトを大文字の高さにおさえたデザインもありました。 デジタルフォントでは、ドイツ語以外の言語で同じ Ä Ö Ü を使うことも考慮して無難なデザインにするわけですが、行間をちゃんととらないで大文字だけで組むと、こういうやっかいなことも起こるわけで。これはドイツの新聞広告。2行目は「WÄNDE」なんですがウムラウトが前の行にめり込んでいてゴミみたいにしか見えない。
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