昨年12月、上海の中国共産党員の個人情報がインターネット上に大量に流出した事件が起きたことを覚えている方はいるだろうか? 上海の外国公館、多数の中国共産党員が勤務 豪紙報道(日本経済新聞) 実際のところ、このリストに掲載された党員の多くは下っ端である。そもそも昨今の中国では、学校の成績がよければ入党をスカウトされるので、リストに名前が載っている人たちが「即、スパイ」というわけでもない。 だが、それでも外国公館(領事館など)や、日系企業を含む外国企業に勤務する党員の名前が大量に暴露されたことの衝撃は小さくなかった。日本でも保守系のネットユーザーを中心に、この流出事件はそれなりの話題になっていた。 ■中国版アノニマスが仕掛けた体制攻撃しかし、この共産党員リストが誰によって、いかなる目的から流出したかは、これまで報じられてこなかった。結論を先に書くなら、流出を仕掛けたのは「悪俗圏 è sú qu