自動車を中心にもの作りが盛んな愛知県ですが、実は国内にあるランドセルのメーカーの半数が集まる地域でもあります。少子化が進み、ランドセルの需要が年々、減少するなか、多くのメーカーが苦戦しています。 そんななか、アメリカ、それも、最先端のファッションの街でもあるニューヨークで、ランドセルを売り込もうという思いもかけない挑戦を始めた老舗メーカーがあります。 (名古屋放送局記者 堀木伸一) ことし1月、ニューヨークでファッション業界の商談会が開かれました。目利きのバイヤーたちから注目を集めたのが日本発祥のかばん、ランドセルの大人向け製品です。 箱のように角張ったシンプルなデザイン。ランドセルを見慣れないニューヨークのファッションリーダーたちは興味津々の様子でした。 商談会にランドセルを出展した名古屋市の老舗メーカーです。社長の林州代さんは7年前、父親から経営を引き継ぎましたが、悩みがありました。