1歳8カ月のアミール・タハちゃんは、まだ自分が孤児になったことに理解が及ばない/Scott McWhinnie/CNN パレスチナ自治区ガザ南部ラファ(CNN) 1歳8カ月のアミール・タハちゃんは、黙ってベッドに横たわっていた。フワフワの髪は逆立ち、柔らかい肌には生々しい大きな傷跡。片目は紫色に腫れ上がっている。 おばによると、両親と2人のきょうだいはイスラエルの攻撃で殺害され、アミールちゃんは孤児になった。 しかしそのことを理解するにはまだ幼なすぎる。「アミールは母親の腕に抱かれて路上に倒れているところを発見された」「姉が死に、兄が死に、おじともう1人の姉はけがをして病院にいる。この子は母も父も姉も兄もなくした。私たち2人と、神だけになった」。おばのネハイア・アルカドラさんはCNNにそう語った。 アミールちゃんは父親に会いたがっている。「昨日は父親に似た看護師を見て『パパ! パパ! パパ