クリスマスが近づいて、近所のスーパーの棚に丸鶏が並び始めた。 丸鶏にはあんまりいい思い出がない。 安いオーブンレンジで焼く→てっぺんだけ焦げて中は生焼け→何度も焼き直してパサパサ→半分も食べないうちに無言になる→食卓が微妙に険悪になる→翌日カレー行き(カレーってやっぱりおいしいなー) ……というのがお決まりのパターン。 しかし何度失敗しても、性懲りもなく手に取りたくなるのがこの食材。 スーパーでどうしようかな、と迷っていたら「美味しんぼ」10巻に登場する、中華風のフライドチキンを思い出した。 ※【コマ引用】「美味しんぼ」(雁屋哲/花咲アキラ)10巻より 山岡の同僚である、政治部の松川。 ワシントン支局時代に不味いフライドチキンを食べ過ぎて、今では 俺にとってフライドチキンは人類が発明したものの中で、核兵器と並ぶ忌まわしいものだっと、カーネルおじさんが絶望して道頓堀にダイブしそうなセリフを絶