ゴキブリはなぜ嫌われ死ななければいけないのか。黒光りするあの見た目や、ガサガサと走るあの動きなどその理由は枚挙にいとまがない。世界から最も嫌われていると言っても過言ではない、その命と向き合う研究者がいる。「虫の声を聞け」シリーズ第2回目は殺虫剤製品の研究開発を行うアース製薬研究開発本部研究員グループリーダーの安台梨乃さん。 人を引きつけるゴキブリ ―ゴキブリは世界中から嫌われています。やはりそれだけ害がある虫なのでしょうか。 「ゴキブリは病原微生物を媒介するため、害虫となっている。そのため、ゴキブリは人間に間接的な害がある虫と言える。仮に無菌のゴキブリなら、害はないだろう」 ―では、そもそも不快とされているのはなぜでしょうか。 「ゴキブリは形や色など見た目が悪い。丸みがあるゴキブリや色が異なるゴキブリはあまり不快ではない気がする。人間はどうしようもなく嫌いな形や色があり、ゴキブリはその要素
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