「本屋lighthouse幕張支店」を運営する関口竜平さん。最初は祖父が持つ畑に建てた小屋からスタートした。店内には、小説や人文書などが充実している。売り上げを追うことや、書店の存続を目的にするのではなく、関口さんが届けたいと思った本を並べている。ヘイト本を置かないのも、関口さんがこだわったポイントだ。 深刻な出版不況に突入した2000年代。ジャーナリストの故・佐野眞一は、2001年に刊行された『だれが「本」を殺すのか』(プレジデント社)で出版不況の構造的な問題について言及した。その後も、本を巡る状況は厳しくなる一方だ。それでもさまざまな形で思いのある本を届ける挑戦は、日本各地で起こっている。大手チェーンとは異なる品揃えや営業スタイルで勝負する独立系書店を営む挑戦者たちは、今の本を取り巻く状況をどのように見ているのだろうか。(本文は敬称略) (浜田 敬子:ジャーナリスト) 減り続ける書店の
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