香港生まれの歌手でエッセイストのアグネス・チャンさんが6日、「国際的に活躍するには」をテーマに関西学院大学(兵庫県西宮市)で講演。少女時代のボランティア経験を披露し、「他人のために役に立つことで、自分が価値のある人間だという認識を持ち、国内外で活躍してほしい」とエールを送った。 アグネスさんは1985年にエチオピアを訪れた際に、食料に恵まれず飢餓状態の子供たちに触れ、その惨状に心を痛めた。その後、国連児童基金(ユニセフ)大使に就任し、毎年、貧困国や戦禍に巻き込まれた国々を訪問し、現地の子供たちを勇気づける活動を続けている。 今年夏には国土の8割が砂漠に覆われている西アフリカのニジェールを訪問。国民の多くが1日2ドル以下で生活し、子供たちのほぼ半数が栄養失調に陥っている実情を紹介し「安定した生活ができない悪循環を改善しなければならない」などと訴えた。
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