このデータベースのデータおよび解説文等の権利はすべて株式会社スティングレイが所有しています。 データ及び解説文、画像等の無断転用を一切禁じます。
ふぇみん2010年2月25日号に掲載された映画評のご紹介です。ゴールデンウィーク公開予定。 「プレシャス」とは「宝物のような」という意味の英語。このミドルネームを持つ女の子が本作の主人公だが、皮肉にも彼女をめぐる現実はその意味とはまったく裏腹である。 舞台は1987年ニューヨーク、ハーレム。16歳のプレシャスのお腹には二人目の子どもがいる。子の父親はいずれも彼女の父親。実父にレイプされた娘を、母親は「あたしの男を寝取った」と責め立て、肉体的にも精神的にも虐待する。 黒人で、貧困で、読み書きができず、超太っちょのプレシャスは、高校でもいじめられ浮いている。どこにいてもひどい扱いを受ける彼女は、表面的には仏頂面で通し、ときに荒々しく抵抗する。 そして、残酷な現実から逃避するかのように、美しく着飾って注目される空想の自分をイメージする。空想の自分は自信に満ちあふれ、人々に愛されている。だが現実に
リサーチに約20年。カービー・ディック監督 - Photo:Nobuhiro Hosoki 同性愛者の政治家の矛盾と苦悩を描き、物議を醸しているドキュメンタリー映画『アウトレイジ』(原題)について、カービー・ディック監督に話を聞いた。“クロゼット議員”とは、アメリカ議会にいる、同性愛者であることを隠す議員のことを総称してそう呼ぶ。その“クロゼット議員”が同性愛者の権利(結婚や養子縁組など)に反対票を投じる矛盾行為と、政界の偽善を追求したドキュメンタリーだ。本作では“クロゼット議員”の同性愛経歴を赤裸々に暴いていることでも話題となっている。 “クロゼット議員”がだれだかを世間に公表することで、当事者のプライバシー侵害については考えなかったのだろうか? 「まずこの映画は、はっきりと暴露することに関しての境界線を引いているつもりだ。言及しなければいけないのは、この映画が、ゲイの政治家を描いたもの
つっちーこと鬼レズ(@onilez)が、GID.jp(@gidjp)の活動を評価した上で性同一性障害特例法以降のLG運動を総括します。 今後、LGBTどうしがどのように連帯できるのか、きちんと考えて行くきっかけになりそうです。
『プレシャス』のオフィシャル・パンフレットが届いた。 不思議な映画である。 あちこちの映画祭で受賞しているけれど、どうしてこの映画がそれほど際立つのか、たぶん日本の観客にはその理由がよくわからないのではないかと思う。 それについて書いた。 変わった手触りの映画だな・・・と思った。「ふつうの映画」と違う。どこが違うのか考えたがわからない。そのまま寝て、一晩寝たら、明け方にわかった。 「男が出てこない映画」だったのである。 「看護師ジョン」役でレニー・クラヴィッツがクレジットされているけれど、2シーンだけ、台詞もわずか。プレシャスの成長を暖かく見守る「いい人」という記号的なかたちでしか物語に関与しない。 プレシャスのあこがれの数学の先生も、プレシャスを意味もなく突き飛ばす暴力的なストリートキッズたちもいずれも、人間な深みのない図像として記号的に処理されている。 一家の不幸そのものの原因であり、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く