Netdump Support カーネルコアダンプをローカルディスクに対して実施するのではなく、ネットワーク経由で実施するための取り組みNetdumpに関する開発が報告されています。Netdumpは最小限のTCP/IPv4スタックとカスタムUDPプロトコルを実装して、カーネルコアダンプをnetdumpサーバへ向けて実施するというものです。ディスクレスワークステーションクラスタ、PEXブートマシン、ディスクドライバ開発などにおいて活用できる機能だと説明されています。 今後取り組む内容として、FreeBSDダンプメカニズムの洗練、UDPパケットのチェックサム実装、カスタムプロトコルをtftpで置き換えられるかの調査、カスタムTCP/IPv4をContikiで置き換えられるかの調査、ネットワークコンソール実装、ネットワークgdbバックエンド実装、IPv6サポートなどが挙げられています。
2010Q3 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から興味深い話題を紹介します。 Kernel-level Stacked Cryptographic File System - PEFS カーネルレベルでファイルシステムの暗号化を実現する機能PEFSの開発が報告されています。PEFSは既存のファイルシステム、たとえばUFSやZFSの上にさらにレイヤを追加して、特定のディレクトリ以下や特定のファイルの暗号化を実現するものです。ファイル名とファイルのデータの双方に対して違う暗号化を提供します。 ファイル名の暗号化にはCBCモードで動作する128ビットキーを使うAESが利用されます。設計をシンプルにするためサポートされている暗号アルゴリズムは今のところこれだけということです。ファイルのデータに対してはXTPモードで動作するAESとCamelliaアルゴリ
2010Q3 FreeBSD Status Reportが公開されました。報告されている中から興味深い話題を紹介します。 Kernel Event Timers Infrastructure Alexander Motin氏から新しいカーネルイベントタイマーに関する開発状況が報告されています。これまでFreeBSDは定期的にタイマー割り込みを発生させて各種処理を実施していました。Alexander Motin氏が取り組んでいる開発はこれに代わってワンショットタイマー割り込みを実装するというものです。必要な時にだけ割り込みを発生させるようにして不要な割り込みを削減します。 9-CURRENTにはすでにこの新しいタイマー機能とタイマーAPIが取り込まれています。amd64、arm(Marvell)、i386、mips、pc98、powerpc、sparc64、sun4v版にすでに実装が取り
heads-up pefs - stacked cryptographic filesystem current - Gleb Kurtsou氏がカーネルレベルでの暗号化ファイルシステムを提供するpefsについて報告しています。Google Summer of Code 2009から開発が始まったファイルシステムで、9-CURRENTにマージするために十分成熟してきたという判断があるようです。pefsは透過的にファイルシステムの暗号化を実現するもので、基盤がZFS、UFS、tmpfsのどのファイルシステムであっても動作します。次のような特徴があります。 カーネルレベルの暗号化ファイルシステム。既存のファイルシステムに対して透過的に機能する 同じ内容のファイルを暗号化した場合でも、暗号化された結果は違うものになる 暗号化されたファイル名のみがメタデータに保存される pam_pefsを設定すれ
さくらインターネット(株)は、同社の仮想専用サーバサービス「さくらのVPS」で、ユーザが選択可能なOSを大幅に拡充、全5種・10バージョンのOSから選択し 自由にインストールが可能な「カスタムOSインストール」機能を10月8日より提供開始した。 「さくらのVPS」はLinuxカーネル標準の仮想化技術KVMを採用した仮想サーバを利用できるサービス。初期費用なし/月額料金980円という低価格が特長。現在提供中の「標準OS」(CentOS 64ビット版)に加えて、Ubuntu、FreeBSD、Debian、Fedoraの32ビット/64ビット版の全5種/10バージョンの「カスタム OS」を提供開始。ユーザが選択可能なOSラインアップを拡充した。 またこれに合わせて、同サービスの特長の1つであるリモートコンソール機能の新機能として「VNCコンソール」も提供開始された。 Webブラウザ上でOS
FreeBSD Linuxulator explained docs - FreeBSDにはLinuxバイナリ互換機能が用意されています。通称Linuxulatorとも呼ばれます。LinuxulatorはLinuxエミュレータではなく、バイナリインターフェースと若干のトリックを追加する機能で、基本的にFreeBSDはネイティブにLinuxバイナリを実行します。Adobe ReaderやSkypeを使っているFreeBSDユーザは少なくないと思いますが、これらアプリケーションはLinuxバイナリのアプリケーションです。 どういった仕組みでこれを実現しているのかの説明がThe FreeBSD-linuxulator explained (for users) | Alexander Leidingerに掲載されていて参考になります。 図1 FreeBSDで動作するAdobe Reader -
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