永年まじめに勤めてもらった退職者に、まだまだ活躍してもらえる方法がある。 上場企業であれば、元社員持ち株会の会員である退職者が一定の手続きを経て、個人株主になっていることも多い。毎月の給料から少しずつ積み立てていたわけだから、持ち株数は少なく、一人で経営に影響を及ぼすようなことはない。しかしそれがまとまれば、大きな影響力を持つようになる。株式のことだけでなく、会社にとって外部の人たちからの意見を上手く吸い上げるしくみ(外部とはいえ、退職者から意見を吸い上げるのは一般の人たちから意見を求めるより容易)を持つことも「社会の公器」としての企業には必要なことであるはずだ。 直接公開はしないまでもコーポレートサイトの1機能として、退職者とのコミュニケーションを活発にする手段に「退職者ポータル」の開設・運営がある。今回は、退職者ポータルの果たすべき役割と機能についてご紹介していこう。 退職者ポータルの